2025/02/06 18:11

大寒波到来。
いつも行くランチに必ずついてくる地味なもやしスープ。もう10年以上通っている私達のベストオブランチですが、当時から何も変わらないおんなじスープ。
席に着くなり無言でサッと出てくる即席具合も好き。
そんななんてないもやしスープ、今日ばかりは体の芯までとっても染み渡りました。
寒い日のあったかい正義なるものを半袖で提供してくれるお店の大将、ありがとう。

さて、ひさしぶりに新しいブランドをご紹介いたします。

【daisuketanabe

大阪出身。京都大学在学中にパターンの養成学校に通いながら服作りの基礎を学ぶ。
卒業後はテキスタイルメーカー老舗企業 細尾に入社し、生地作りに携わったのちに2023年自身のブランドを立ち上げる。
弊店は2シーズン目からのお取り扱いとなります。

私たち自身デリバリーをとても楽しみにしていました。
メゾンブランド等を経て独立するといった煌びやかなルートが表とするならば、生地を学ぶというあえて裏を選択をし、そこからブランドを立ち上げています。
そんな元生地屋のデザイナーである彼が作る服、単純に興味深くありませんか。
生地の強度は流石、いえむしろそれが元々の彼の強みですから
この経歴を歩んできた彼にしか表現できない作品の数々となっています。


今回のコレクションは、彼が2月にロンドンに訪れた際に見たブライトンのビーチに火災で骨組みだけがぽつんと残った遊園地。
その光景から2年前の1月、今ではリゾート地としてみんなが賑やかに過ごす沖縄の海に行った際に感じた鮮やかな青と明るい夏のムードとは裏腹に、静かな景色が印象的だったそう。
コロナ、戦争、それによる物価高騰も含め不安とともに今を生きている世の中の心理と彼が目にした情景が重なったように見え、その”二面性”からこの世紀末的なムードを生き抜く闘士の姿を表現しています。
クリエイションは風化した大地や海辺のテクスチャーを想起させるマテリアルから製作するところからスタート。
世紀末的な世界観の映画に登場する衣装やキャラクターをイメージするという小さい頃に映画監督を目指していた彼らしい構想のち、製作した素材を近未来的なユニフォームや防護服の形に落とし込み、荒廃した未来の世界を生き抜く人々を表現しています。

ちなみに名品のレザーを含めもう数点soldしていますが、ベンタイルを使用したパンツやラップスカートなどはまだ店頭に並んでいます。


十分に"daisuketanabe"を発揮し、感じていただけるかと。
こちらのテキスタイル等の話もしたいけどまたさらに長くなってしまうので、こちらはまた店頭で。

まずはdaisuke tanebe の存在を知ってほしいと思います。
今後、ぜひお見知り置きを。