そもそも最初から花器や陶器に興味があったわけではない。
気がついたら器や花器などどんどん家に溜まっていた感じといったところ。
家での憩いの時間には携帯を離さずずっと服を見ている主人の横でずっと器を探していたり。
好きなものとは探そうと意気込む場合ももちろんあるけれど、本能的に気づいたらと言うパターンもある。
今回のケースは後者に近い。
となるとお店でも展開したいなと思い、服と平行しながら集めた。
詳しいことはわからないけど服を買い付ける時と同様、自らが心惹かれるものだけしか買わない。
数があろうと、ついでにこれも..みたいな買い付け方は絶対にしない拘りがある為、もちろんすぐに数が集まることはなく。
それでも良いから自分の目利きだけを信じて拘り、ちまちまと時間をかけて集めた。
今回はLIVINGでは初となるセクションの販売で、多分自分が一番楽しみだった。
自分のしていることには自分が一番のファンであること。
置いているだけでお店の雰囲気もグッと変わる。
割と殺風景なうちの雰囲気に突然鮮やかなムードが流れてきて、一気に空間が華やかになった。
それでも空間の余白が崩れることなく自然とマッチしている。なんだか当たり前のよう。
フォルムも色合い、テクスチャーも多種多様。
小さいものがあれば大きなものもあるし、カナダのものがあれば、ルーマニアからここにたどり着いたものもある。
服も言えることだけど、やっぱりそれぞれのブランド/アイテムによって放つ異様な空気感があったりする。
今回のVaseも一つ一つ確立した存在感がある。
どこで生まれたものなのか、生地は(マテリアル)なんなのか。テクスチャーは?カラーは?
この空間にVaseだけが主張しているわけでもなく、でもきちんと独立してそこに在るので
きっとどんなムードが流れようとうちにマッチしてくれたんだと思う。
それほど”服馬鹿達が作るいい服”が並んでいると言うことも。
どんな方が何を選んでくれるんだろう。
ここ数日はそんなことばかり考えている。